こんにちは。
新潟のラ・プリエールです。
自分自身、普段から終活や相続を仕事としているので今までなるべく控えていましたが、今日は言おうと思います。
ここ数年、終活や相続問題の解決をうたった民間の団体を多く目にするようになりましたが、100%信頼できないうちは必ず複数の専門家に相談しましょう。
僕は普段からセミナー等でも葬儀の事前相談は必ず複数の会社に依頼するようにおすすめしています。
それは、葬儀社によって内容のバラつきが非常に大きいためです。
世の中にいろいろな選択肢が増えたことと同じように、葬儀にもたくさんの選択肢があるからです。
多様性という言葉は大袈裟かもしれませんが、お葬式に対する価値観も人それぞれ選べる時代になりました。
選ぶというのは、費用や内容はもちろんのこと、人間性や信頼性を含めてすべてです。
ただ葬儀は亡くなってから数日間の一過性のものなので、選択のミスがその後の人生に大きく影響を残すことは多くはありません。
でも、相続は残された人の人生に生涯影響を与え続けます。
ですから、相続と相続に関わる終活に関しても、複数の専門家へ相談してください。
最近話題になっている分野なので、中途半端な知識と見識で専門家と自称している人も多いからです。
問題だなと思うのは、相続に関わるものがお金だったり不動産だということです。
綺麗事は抜きで、お金や不動産が嫌いな人は少ないと思います。
もしそういった資産が自分に転がり込んでくる、もしくは受けとる権利があるとなったら、どんな人でも少しは心が動くのではないでしょうか。
こういうことがある以上、遺言書によって法廷相続人が相続できなくなるトラブルがあったり、逆に法廷相続人が相続をすることが必ず円満解決になるということもないわけです。
相続で大変なのは、残された資産が勝手に分けたり触ったりできないからです。
これも僕は普段からお伝えしていますが、人が亡くなるとその後の手続きは法律で管理されます。
感情や気分で触れないものなので、
そのために終活があるわけです。
ですから、終活という行為に携わる人は日々勉強していないといけないですし、社会的な信用も必要だと考えています。
最近、一般社団法人のような[非営利]な雰囲気だけをウリにした団体みたいなのが終活の資格を販売していますが、
お金を払えば取得できるレベルの資格を持っているだけで「終活のプロ」を自称したらまずいでしょうと思うのです。
そして、そんなお金で資格を買った人たちがプロ気取りで有料でサービスを提供しているのが不愉快です。
葬儀や法律の専門家でもないのに終活?
公的な資格を取得しているわけでもないのにコンサルティング?
初回は相談無料ですが、以降1時間5千円とか、着手金5万円とか、あなたたちは弁護士さんか何かですか?と聞きたいです。
大体、法律行為に関する相談を有料でおこなってる時点で違法でしょうと。
専門家を紹介しますといいながら紹介料やコンサルタント料をもらったりしているのでしょうか。
正直、あなたたちはお金をもらえるレベルではないですよと言いたいです。
アドバイスの結果相続が失敗してる人もいますし、失敗しても責任とらないんですし。
葬儀や相続の手続きなど、死後のことで自分が携われる分野がないのであれば終活なんて関わっちゃだめだと思います。
ただ、僕もよく葬儀社でしかないので「葬儀社が相続?」とよく言われます。
でもこれは葬儀社でしかない僕がそれだけの評価しか得られていないということなので、地道に信頼を積み重ねるしかないと思っています。
地道な積み重ねを飛ばして美味しいところだけかすめ取っていく胡散臭い人間にはなりたくないですね。
終活と相続には気をつけてください。