こんにちは。
新潟のラ・プリエールです。
先日、こんなツイートを見かけました。
『悪い出来事が起こってもその結果がすべて悪いことになるとは限らない。
たとえば飲酒運転で死亡事故があったとして、その行為は当然許される行為ではなく被害者の方にとっては辛い出来事でしかない。
でも、その事故をきっかけに法改正が行われ、罰則が厳しくなり飲酒運転をする人が減る。
物事の結果というものはその時すぐには分からない。
悲しい出来事や辛い経験の中からも新しい価値が生まれる。
逆に、楽しい出来事や幸せな毎日の中にも悪意や不幸は存在している。
今回のコロナウイルスが世界に与えている影響も、その中でプラスに変えていける要素はある。
それをマイナスのままにするのかプラスに変えるのかは、今この時代を生きている人たちにかかっている。』
僕が葬儀職として日頃からみなさんに終活を働きかけること、
また、現在の延命治療や高齢者介護、生活困窮者対策に疑問を投げ掛けるのは、この人のような事を思うからです。
僕も、表面的には辛くて悲しいことにしか見えないことも、そこには必ず同じくらいの学びがあると思っています。
そして、この人が言うように今回のコロナ禍にも同じことがあてはまるなと思いました。
今までは心のどこかで誰かが何とかしてくれるだろうと思っていなかったか。
困った時や、やり場のない思いがあった時には誰かのせいにしていればよかったんじゃないか。
自分で考えなくても周りが答えをくれていたんじゃないか。
ずっとこれまでと同じ感覚で生きていけるんじゃないか。
誰もがそんな風に思っていたのではないかなと思うのです。
もちろん僕もそうです。
でも、これからは今までと同じ価値観や考え方で生きていくことはできないと思います。
元気、やる気、根性はいつかくたびれます。
力の入れ所が分からずに分からないことに全力でがんばって消耗するよりは、
なるべく正確な情報を得て、辛い現実とも向き合う勇気が必要だと思います。
向き合えばきっと対処する方法が見えます。
コロナウイルスの影響が出ていないところはほとんどないんじゃないかというくらいになっていて、そんな中で僕も一人の事業主としてたくさんの影響を受けています。
葬儀業界には影響ないと思っていましたが、なかなか理不尽で深刻です。
こういうことを高を括ると言うんだなと反省しつつ、でもここで終わってしまうならそこまでだとも思っています。
ここから終わらせないために考えて行動に移した事業主だけが会社を強くし、知恵と経験を身につけることができるのだと思います。
おもしろいなと思うのは、コロナウイルスに意思なんてなくて、ただ存在した結果がヒトに感染して影響を与えているだけなんですよね。
地球上でたまたま人間にだけ大きな影響が出ているだけで、
人間が人間の価値観で大騒ぎしているだけなんですよね。
無理矢理僕の仕事と関連付けて考えてみると、
コロナウイルスも「死ぬ」ということもあくまで自然現象の一つなんです。
多くの人が死を直視したくない中でそれを避け、見えないように蓋をして、感じないように距離をおいてきた結果が、
今の「終活」というフワッとしたよく分からないものを生み出したんじゃないのかなと思います。
今世の中にある終活で正確な情報を伝えているものなんてほとんどない気がします。
命が終わることも自然、
コロナウイルスも自然、
難しくしているのは人間自身なんですよね。
そう考えると、一人一人が目の前のありのままの出来事に適切な対応をとるしかできることはないと思います。
経済もコロナも、あるがままを受け入れられるように心は自然体でいます。
街の小さな葬儀屋さん
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